どんぐりポケット高宮教室

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〜どんぐりのはじめかた⑦〜

★Q &A

さてさて、やってまいりましたQ&Aのお時間です。ここには保護者の方がよくする質問を載せました。少しでも保護者の方の気持ちが晴れることを願っています。

 


Q1、言葉の意味がわかりません

A1、「分からない」と思っていても子どもの体験の中にその言葉と繋がるもの・ことはあるものです。「~こずつ」「~と~の間」「~は~より多い、少ない」などの算数語の意味を分かっていない場合もあります。その場合、問題は分からん帳に入れて問題から離れ、日常生活の中で機会をとらえ、さりげなくその言葉を使うことで自然に言葉と視覚イメージが結びつくような環境設定を意識して作ってあげましょう。できるだけ、体験を通して生きた言葉を身体全体で吸収することが応用力の効く言葉の入力になるからです。

 


Q2、脱線してばかりで進みません

A2、低学年の間は脱線して問題が進まないくらいが理想的です。楽しめているのでしょうね。ゆっくりと、楽しみながら、ひとつひとつの言葉の向こうにあるイメージを膨らませて、じっくり味わうことが高学年でどんな教材でも楽しめる力を育てるのです。ただし、楽しむことを”絵を描く”ことで表現する子どもがいる一方で、そうではない子どももいますので、脱線した絵を描かなくても問題を楽しんでいる様子なら十分です。そうではなく、体力的に疲れている場合や環境設定ができていない場合には日を改めて取り組んでください。お子さんをよく見て判断してくださいね。

 


Q3、絵を描くのに時間がかかって1回で1問が終わりません

A3、1回で1問を終わらせる必要はありません。どんぐり問題は、解法パターンを身に付けるために数多く解くように作られた問題ではなく、思考回路そのものをつくるための問題なので自力で描き起こすことができれば、1回に1文でも十分です。続きは次回やる日を決めてするか、やりたくなった時にやります。ノートに絵が描いてあるわけですからいつでも続きはできます。なので大いに楽しんで終わりにしましょう。誘導して最後までさせても、見当違いの達成感だけが残るだけで子どもの内部には「させられた」「解けないとダメなんだ」「たくさんやった方がいいんだ」「速い方がいいんだ」と根本的な学習意欲を引き下げるマイナスの気持ちを子どもの心に根付かせます。

 


Q4、描くことを楽しんでいるように見えません

A4、絵はあっさりしていてもストーリーを追いながら楽しんでいることが、会話や問題に取り組む様子から感じられるようでしたら大丈夫です。また、絵を描くことよりも問題を解くことの方に楽しさを感じる子どももいますのでそのような場合は、様子をみながら絵を描かなければ解けない問題を時々選んで、絵を描くことの効果を感じられるようにしてあげることをお勧めします。頭の中だけでイメージして計算で進めていく方法は、十分に絵を描いて具象思考を育てた後の高学年なら悪くありません。しかし、低学年ではメリットよりデメリットの方が遥かに大きいので要注意です。速く解きたがっていたり、きちんと視覚イメージを再現していないようであったり、絵を描くことを面倒だと感じている様子であれば残念ながら「考えない習慣」が付いているので気をつけてください。このような場合には、「させること」よりも「させないこと」に注意を向けなければ好転しませんので、リセット期間を用いいて環境調整をお願いします。具体的には、速さと量が評価されるような高速・大量・反復学習や考えることをしないパターン学習等を極力させないことがポイントになります。その上で、保護者が根気よく”楽しむお手本(実際に保護者が楽しくどんぐり問題を解く様子)”をみせて続けることが非常に効果的です。

 


Q5、絵が下手で分かりにくいです

A5、絵に上手下手は関係ありません。(下手と雑は違います)オリジナルの絵が一番です。自分の絵図で考えるから自分の力になるのです。見やすく、分かりやすく描くのは高学年になってからで十分です。学年が上がるにつれて自然に絵も進化します。ですので、誘導したり、子どもの絵を直すことは「害多くして益少なし」です。

 


Q6、全く絵を描こうとしません

A6、絵を描けない子はいません。描こうとしないのは、絵を描くことを楽しいと感じられなくなってしまっているからです。周りの大人が幼児・児童期に本質的な価値を有しない「速さ」や「結果」に価値を置いていたり、文字に触れさせる時期が早過ぎて、文字を描くことが優れていると思わせるような雰囲気があることが原因の場合もあります。そもそも文字とは、視覚イメージを導く記号に過ぎません。正確には、視覚イメージを導く音の記号でしかありません。つまり、文字は思考の本体ではないのです。ですから、幼児・児童期の文字の扱いには細心の注意を要します。「早ければ早い方がいい」は通用しないということです。だからといって、「描きなさい」「描かなくちゃダメ」と言っても楽しく描けません。余計に嫌いになることが多いようです。自然と「絵を描くのって楽しいかも」と思えるようにできるといいですね。お勧めは、保護者が楽しく大きく下手な絵を描きながら解いているところを見せ続けることです。答えを出すことよりも、絵を楽しく描けることの方が力になることを保護者が本当に理解して、イメージする楽しさ、考える楽しさを伝え続けましょう。焦ることはありません。子どもが描かなくても、保護者の背中を見せ続けることが大切なのです。

 


Q7、頭の中でできた方がいいように思います

A7、どんなに複雑な問題でも頭の中でできるのであれば、考える基本を作る場合の幼児・児童期の学習も「頭の中で」でいいのですが、頭の中だけでできる問題は限られています。どんぐり倶楽部は、一生使える本当の思考力養成を目指していますので、最初から最高の方法を使うのです。どんな時でも使える方法を、一番吸収力があり定着度の高い幼児・児童期に採用しています。最初から練習すべきことは「描きながら考えること」「絵で考える」ことなのです。つまり、最初から視考力を活用した思考力養成をすべきなのです。描きながら考える方法は、一見遠回りのようですが一番効率が良く、最も応用が効くのです。

 


Q8、式が分かれば式で解いてもいいのですか?

A8、式が分かっても解き方が分かっても絵図は描きます。描き出した絵を見ることで、新たな視点を見い出すことができたり、考えが整理できたり、再現をスムーズにできるようになります。また、普段から絵図で考えることをしているからこそ、本当に必要になった時に自然と使えるのです。難問にぶつかった時だけ絵を描き起こして目で考えようとしても、そうそう都合よくはいきません。

 


Q9、どうしても教えたくなります

Q9、どんぐり問題は解くためにあるのではなく、思考回路を作るためにあるので正解に重きを置かないでくださいね。思考回路を十分に作り上げた12歳以降であれば、必要に応じて教えることもプラスになりますが、基本思考回路そのものを作成中の小学生にはヒントや導きは禁物です。分かっていても難しい場面ですよね。意識してほしいのは、ヒントをあげるたびに子どもが自分で気づく・工夫するチャンスを奪ってしまっているということです。口を出しそうになったら、サッとその場から離れることも1つの方法です。

 


Q10、分からん帳は作らなくてはいけませんか?

Q10、分からん帳を作ることにはたくさんのメリットがあります。オリジナルの参考書を作れる他に、解けなくてはいけないという余計なプレッシャーから子どもを解放し、幼児・児童期に陥りやすい完璧主義の悪循環から救い出し、のびのびと試行錯誤しても良いという許可を与えるのが分からん帳です。

 


Q 11、考えられません。考えることをひどく嫌がります

A 11、条件反射的に考えること(複雑処理)に拒否反応を示す場合で、高速・多量・反復・記憶学習などの「考えない学習(作業学習・単純処理)」をたくさんやってきた子ども達に多く見られる傾向です。また、普段の生活の中でも、自分で考える場面が少なかったり、指示されて動くことが多かったり、毎日のように習い事をして自主的な動きや、時間の使い方をしていない場合にも考えられない状態になっていることがあります。「考えられない」は子どもの能力の問題ではなく、生活習慣・学習習慣が子どもを「考えられない状態」にしているのです。子どもが自分で考えて、自信を持って動くことができる場面を増やすために、習い事を整理し子どもが自主的に使える時間を増やすこと、ゲームやテレビを制限すること、保護者の小言や命令形の話し方を極力減らすことなど、子ども自身が考えられるようになるための時間と土台作りが先決です。これらの環境調整をせずにどんぐり問題を解いても何の効果も得られませんし、子どもにとってはちぐはぐなことをさせられているので、混乱し悪循環でしょうね。どうしても環境の調整ができないのであれば、どんぐり問題をしないでください。

 


Q 12、高学年ですが、まだ低学年問題をしています

A 12、どんぐり問題に学年は関係ありません。本人の準備ができていないのに、在籍学年の問題を無理にさせる必要はありません。低学年問題をする中で「分ける」「合わせる」「全体から1つを求める」などを絵を描きながらできるようになっていれば、高学年の割合の問題はいつでもできます。大事なのは絵を描くこと、絵を動かせることです。その練習をするのですから問題の学年は関係ありません。同じ学年でも最初から抽象化された絵図が描ける子どももいれば、具体的に一つずつ描いていく過程があって、初めて抽象化できる子どももいます。その過程を飛ばすことはできません。子どもに合わせて進めていくことが一番です。もう一つ覚えておいてほしいのは”順番通り”に進める必要はないということと、全部の問題をさせる必要はないということです。どんぐり問題はこなすための教材ではありません。たくさんやれば思考回路が増えると勘違いされる方も多いですが、たくさんやることは「ゆっくり、じっくり、丁寧に」とは反対の習慣をつけることになりかねません。どんぐり問題は、絵図を描きながら考えるという正しい学習方法と、工夫することの楽しさを幼児・児童期に体験しておくための教材です。

 


Q 13、自分からはやりたがりません

A 13、途中から始める場合にはなかなか自分からはやってくれません。考えることが「めんどくさい」という状態になっている場合が多いからです。また、何年も続けてきた場合は、「飽きる」ということもあるでしょう。高学年になったら、なぜどんぐり問題が大切なのかを子どもに話して、本人の合意の上で約束して定期的にできるといいですね。添削教室を利用される方もいらっしゃいます。定期的にどんぐりを続けられればそれに越したことはないですが、生活全般の中で感じること、味わうこと、イメージすること、自分で考えることを大切にできているのであれば心配することはありません。「絵図を描いて、動かして考える」ということを体験していれば、必要な時に思い出して使えるからです。