どんぐり倶楽部どんぐりポケット

どんぐり子育てや自然遊び、感味力の素晴らしさ、REI先生のひとりごとなどのんびり書いてます

〜読み聞かせ レポート〜

記録として残します

私にとってはじめての読み聞かせによる介入するケースで、研究対象として協力してくれたどんぐりっ子です

個人が特定されない範囲で記録を開示します

 

【学習カルテ】

・対象児童

→小学3年生男児

・家族構成

→父、母、弟、妹

・どんぐり歴

→小1年の夏〜

・対象期間

→2020/04〜2020/08、4月は状態把握、5月から本格介入

・ゲーム

→なし(友達の家でちょこっとするくらい)

・TV等

→週3時間程度

・学校の宿題制限

→制限あり、宿題マシーン稼働中、時々ある作文は書きたい時のみ書く

 

【介入方法】

→音声電話、添削、問題選び

 

【介入理由】

→オリジナルの絵が描けない、2019年にどんぐりポケット高宮教室を利用し、その後は添削とメール相談で様子を見ていたが、本人の他人の考えを真似する傾向に危機感を感じ緊急介入(ガラスの自信を付けそうだったため)、最大の理由はお母さんが頑張りすぎているのでお母さんとどんぐりを離して休憩する時間を取ってもらうため

 

【本児の性格、傾向】

→お話が好きで満足するまで話を聞くと安心する様子、優しい心の持ち主、落ち着いて人の話を聞くことができる、話し方や行動に丁寧さがある。その反面で良く見てもらおうとする気持ちが強く周りのことに敏感で不安を感じることが多い、他人の意見や考えを自分のものとして表すことがある、どんぐりの取り組む時間が極端に短い(問題を楽しんでないから5〜10分)

 

【本児を取り巻く環境】

・保護者(お母さん)

ーーーお母さんからのメールを紹介しますーー

「ガラスの自信」
すごく胸にストンと落ちました。

私がずっと爆然と不安に思っていたのはこれだったんだ。と
初めて糸山泰造先生に質問させていただいとときも、「(私の)やり方が、よっぽど下手なんだろう」と言われ、2回目に子ども達のクロッキー帳を見ていただいた時も「このままじゃダメだね」と言われ、その都度、何がダメなんだろうと試行錯誤しては、うまくいったりうまくいかなかったり、結局根本的な原因がわからずなぁなぁできてしまっている状態です。
情けないことに、私は何が良くて何がダメなのかの判断ができない。周りに「よくやってるよ」「3人とも良い子に育ってるじゃない」「良いママだよね」などと評価されないと「このままで大丈夫」という確証が持てない。良い評価をされたとしても、ずっと「これでいいんだろうか」「もっとちゃんとしている人はたくさんいるのに」と、不安で仕方がない。私自身が「ガラスの自信」なんだと思います。


私のことは置いておいて、長男にはこんな風になって欲しくない。長男もすごく周りの評価を気にする子です。弟や妹と比べて優劣を付けたがります。
どんぐりをやっていたら、「自分は自分」という周りと比べない自信を持てる。ということが数人のどんぐらーさんのブログに書いてありました。これが私がどんぐりに取り組ませようと思った理由の一つなのですが、母親の私の取り組ませ方、関わり方、声の掛け方が下手なんだと思います。
もう、下手なものは仕方がないので、外部に頼ります。Facebookやブログ、絶対学力、学習相談の記録に助けてもらい、2年弱家庭どんぐりやってきましたが、1人ではこれ以上どうしようもないです。

どうか、軌道修正するために、ガンガンご指摘いただけると嬉しいです。

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どんぐりを始めて2年半、何度かどんぐり先生(糸山泰造)に質問や添削を受け試行錯誤しながら続けてきた。すごく真面目で子どものために頑張っているがいつも不安に押しつぶされそうで仕方がなく、周りの評価を気にしすぎるのにいい評価があってもとにかく不安

・保護者(お父さん)

→ゆっくり、穏やかとは真逆の性格(お母さん的に)、どこまでどんぐりを理解して一緒にやってくれるかは今のところ無だがどんぐりを一任し口出しをしないでいてくれる

・学校、友達

→学校が好きで楽しい、友達ともしっかり遊べる、近所のお友達とプラモデルにハマってる

 

【私の関わり】

・介入プラン

→お母さんの休息の確保、本児のペースと考える楽しさを見つけるため、こちらで時間をコントロールし全て読み聞かせ方式で行う、1人で取り組めるようにする、タイミングをみてお家どんぐりへと戻す

・本児との約束

→知らないことなどの質問事項は全て私に連絡すること

 

【経過】

●4月

どんな取り組みをしているのか把握するため密に連携を取る、お母さんはどんぐりをお休みしてスケッチブックも隠してもらう、本人が問題を完結してないのにお母さんだったらどんな解き方で絵を描くかなど聞く癖があったのでそこの修正、問題はスケッチブックに貼らず完全読み聞かせへ変更、問いの意味が分かっていない、通し読みをしていなかったようなので必ず通し読みをする、コロナの影響で休校中なためお宝問題を週3〜6問へ変更、レオン君よりお手紙、考えるのことへの拒否反応あり、保護者の不安や悩んでいることモヤモヤしていることを小さなことからなんでも話してもらう、REI先生から本人へお手紙を書きこれからのどんぐりタイムは全て先生とすることを伝える、どんぐりをやめる時のお約束も伝える

●5月 0MXの分からん帳

読み聞かせ介入スタート、どんぐりスタート時の約束は"問題を楽しもう〜"、お話が好きなので取り組む前に10分くらいわいわい話しその後落ち着いて取り組む、物語を存分に味わってもらうことに重点を置く(0MX)、中旬に学校がスタートしたのでそれに伴い週2へ変更したが分からん帳の継続(0MX)

●6月 0MXの分からん帳

読み聞かせの時間変更(8:30〜)、取り組み前の世間話より問題中にストーリーを展開させて話すことが楽しいようで1つの文章に20分くらいかけて自分の世界を楽しむ姿あり、問題の正誤を気にして解くことがなくなってきた、読み聞かせの区切りを文節から1文へ変更、お家どんぐりへと移行させる準備(月末に1問お母さんと本人で取り組んでもらう)

●7月 0MXと1MX

学校の宿題をやりたい問題勃発(本人としては学友と同じがいい、担任は宿題の制限はOK)。本人の状態から宿題とどんぐりの両立はキャパオーバーでありお母さんと本人が話し合っても決着がつかないので私がそれぞれの話を聞く。本人気持ちを丁寧に聞きこれからどうするかを納得するまで一緒に考えてこうと思っていたが案外あっさり終結。お家どんぐりへと移行させる準備(週2回のどんぐりタイムを半分お家どんぐりへとシフト)、通し読みで間違いに気がつくことが増えオリジナルの絵に自信を持てるようになる、今まではゆっくり楽しみながら取り組むことを目標にし私がペースコントロールすることで本人本来のペースを見つけることができたのでどんぐりスタート時の約束を変更し"丁寧に取り組んでください(描いたり、数えたり)へ、8月からは完全お家どんぐりへ移行する予定、本人だけでできるように問題に/を入れて読んで描いての練習をする

●8月 1MX

お家どんぐりの状態を聞き、お母さんのフォロー、取り組んだ作品を送ってもらい添削、1人で取り組んで通し読みを自分でするか近くに保護者がいれば必ずするように伝える、頑張りすぎている本人へREI先生からお手紙、丸つけ後に答えを変更しようとすることがあったとの連絡があったため本人へ指導

●9月 2MXへ戻す

楽しんでやってるそうです〜

 

【介入後の様子】

問題に取り組む時間は短時間ではなくじっくり考えて納得するまでの時間になった、オリジナルの考えをのびのびと楽しむ、お母さんの作品をみて真似しようとしなくなった、お母さんにゆとりが持てるようになった

 

【保護者の声】

保護者(お母さん)からのメールを抜粋して紹介します

↓↓↓↓↓↓

どんぐり先生やどんぐり問題が、より身近でリアルなものになったこと。

今回、3ヶ月間毎週介入していただいたことで、子どもたちの中で「どんぐり先生が本当にいること」が確立したと感じました。

親ではどんなに頑張っても「先生」にはなり得ません。もちろん親にとっても子どもは「生徒」になり得ません。

うちの子たちは特に「先生」の存在が大きく(いい意味でも悪い意味でも)、「先生が言ったことは絶対」という部分があるため、「れい先生」という存在が、現実として間に入ってくれたことで、「どんぐりという学習方法」に納得し、安心感を持って取り組めるようになりました。

楽しく絵を描くことや脱線の楽しさが親子で実感できたこと。

先生と(子ども)との会話や、(子ども)が読み聞かせ終了後に先生と話したことを教えてくれる内容が本当に楽しそうでした。

こんなに軽やかに、いい意味でふざけてもいいんだ。と気付かされました。

また、(子ども)の場合は、先生から「最初に一度脱線したりお話ししたりしてから問題に取り組んでいくタイプ。取り掛かるのに時間が必要なタイプ」
と教えていただいたことも、私の余裕につながりました。

今までは、問題に関係ない話や途中の脱線話に付き合いながらも、心の中で(もうそろそろ問題に取り組んで欲しい)と思っていましたし、口に出してしまったこともありました。

今では、必要な時間として、(子ども)とおしゃべりを楽しめるようになりました。

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こんな感じで読み聞かせで介入し、お家どんぐりへと戻ることができました。これは1つのケースです。たまたま介入させてもらうことができたケースです。まだまだ世界にはお家どんぐり通塾どんぐりで頑張っていて第三者の手を必要としている方が多くいらっしゃるでしょう。

こんなにガッツリじゃなくても添削やメール相談、単発での読み聞かせなど関わる方法はありますので1人で抱え込まず、全国にいるどんぐり先生の誰でもいいからお声掛けくださいね

 

ではでは、彼の作品をどどーっとお見せします

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