ちょいと教室の子のお話しです
彼がどんぐりポケットに通い始めたのは小学校に上がる直前のこの時期
所謂、落ち着きがなく目移りも激しく座ってどんぐりをスタートさせるのが難しい状態
お母さんとお父さんはどちらも穏やかで所作が丁寧
さーて、これからどう過ごしていくのかととても楽しみなお子さんでした
どんぐりには環境設定(調整)が大切だといいますよね
うんうん
ここがまず大きなハードル
それは教室運営側にも大切なことだと私は思っています
この子と出会うまでいつもの同じ教室で大人数が入れる広い和室で行っていました
でも、この子の特性を考えるとペースが掴めるまでは個別でやりたい、、、
個別対応できる教室を作りたいと考えるようになりました
私は児童の発達支援を専門とする仕事に就いていたこともあり、そう思うのは自然なことでした
そう考えて開設したのが大野城教室です
高宮教室には時間ごとに分けたクラスは存在しませんが、大野城教室には時間ごとに各ご家庭との時間を設けてその子が取り組みやすい環境を作りました
指示の入れ方もタイミングもその子に特化して対応できるのでお互いが安心して場所に慣れ取り組みを開始するまでになっていました
また、必ず教室でどんぐりをしなくてはいけないのではなく、先にお家で取り組んで添削のみをしに来てくれたり、お母さんの臨機応変さとお子さんを見守る温かい眼差しがあるからそこお子さんは安心してどんぐりを生活の一部にできたんだなと感謝しています
時間がある時は旦那さんもポケットに来て一緒に取り組んでくれたり
あれから丸2年
ここ数ヶ月は他教室からこちらに移動してきた児童と同じ時間帯でどんぐりに取り組む機会が増え、他の子が教室にいても自分のペースで集中できるようになりました
気をつけてほしいことを本人の目の前で紙に書き、なぜ気をつけてほしいかも説明する
私の説明を「うん。うん。分かった。やってみるよ。」と最後まで聞けるようになりました
これもタイミング。。。
指示を入れるって受け手の状態次第で入る入らないになりますので、信頼関係の構築を待ってから更によく観察しタイミングよくその子に入りやすいツールを使って伝えます
今回はスケッチブックに私の字で読める漢字を使って書くことでした
指示は何個も言ったらダメなんです
ダメというか、効果がない
基本的には短文で1つです
年齢や理解度によっては2つまで大丈夫だったり、、、、
そんな彼は来年度から通常級
今もほとんど通常級で過ごせていますし学校側の理解も深い
これから先きっと新しい壁があるかもだけどそれ以上に楽しい発見をわくわくきらきらした日々の中で見つけていくことでしょう
感情のコントロールが難しく、気持ちの言語化も苦手で泣きじゃくっていた彼が懐かしいなぁ
どんぐり問題を粗末に扱って私から怒られたこともあったなぁ
肝心などんぐりはというと、絵を工夫して動かすことができ始めていて、比べる絵も分かる日本語も増えました
これからも焦らずいきましょ